2016年03月22日

シネマ沖縄作品紹介『戦場ぬ童』(いくさばのわらび)

『戦場ぬ童』(いくさばぬわらび)
1985年/16mm/26分
製作:「戦場ぬ童」映画製作委員会製作

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1985年教育映画祭優秀賞/第28回ライプチヒ国際記録短編映画祭/国際ジャ-ナリスト連盟賞/第3回日本映画復興奨励賞/日本ペンクラブ推薦
『東京大空襲・ガラスのうさぎ』('79 ) などで知られる橘祐典監督が沖縄戦40周年の年にシネマ沖縄で監督した作品。

1フィートフィルムなどの沖縄戦の記録映像と、俳優の北島角子のモノローグで、沖縄戦の悲劇を告発する記録映画。セリフは作家の島津与志。タイトルの"童"とは、戦時中の子供の姿を描くということではなく、モノローグの主体が戦時中に子供であった者に寄るところからきている。つまり、"童"とは40年前に子供だった製作者たちであり、地獄のような戦場を生き延びた彼らが体験した、戦争へ対する強い思いをフィルムに焼き付けた作品。まさに戦争を知らない世代に届けたい作品である。
映画は1985年の教育映画祭優秀賞ほかを受賞し、高く評価されている。
映画は読谷村の通称「象の檻」と呼ばれる通信施設で幕を開け、一気に時代を巻き戻し、太平洋戦争の開戦から沖縄戦に至るまでの状況を足早に解説。その後、米軍の上陸にともない始まった集団自決のようすなど、生々しい映像もまじえつつ、戦争の悲劇を描き出していく。
集団自決の生き残りである、与儀トシさん、知花カマドさんらの体験談は聴く者の心に突き刺さってくる。

アメリカ公文書館から当時の記録映像を収集した、いわゆる"1フィートフィルム"の映像も、激しい戦争の記録を伝えている。艦砲射撃の映像などは、まさに雨のように砲弾が降り注ぐ地獄の様を冷徹に伝えてくる。

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1985年/16mm/26分
製作:上地完道、与儀睦栄
監督:橘 祐典
台詞:島津与志
撮影:上地完道、知念 稔、佐藤 透、与那良則
録音:小林 賢
編集:矢走直子
音楽:海勢頭 豊
助監督:吉浜 剛
協力監督:中西幸夫、田野多栄一
製作デスク:船越尚子
協力:玉那覇春子、知花カマド、与儀トシ、上原京子、上原カマド、当山ウト、知花昌一、波平広次
ナレーター:北島角子


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